2024年もすでに師走。今年のブログは更新が少なくて、見ている方には申し訳ありませんでした。間もなく修了式となる状況ではありますが、いくつか写真で様子を紹介したいと思います。
例年通りトワルフィッティングから始まりました。割と保守的な分野ではあると思うのですが、やはり流行の影響を受けるものだと思います。年度ごとに受講生の皆様のデザインは少しずつ変わっていきます。この講習では勉強のため割とフィットしたデザインのものを基本的にはお勧めしていますが、やはり全体的に少し緩めのフィットのものが増えている気がします。受講生ごとにご要望に応じたデザインで調整していきます。
裁断はかなり気を使うポイントではありますが、皆様順番に確認しながら行います。その後の縫製その他のことを考えて縫い代等設定します。
この写真は芯据えの様子です。チーズボード(半円形の木の塊)を使って適切にゆとりを入れながら前身頃に芯を据えていきます。各部分に適切なゆとりを入れるのがポイントですが、ゆとりは表に入る場合と、芯側に入る場合、それぞれあります。
前端等のテープ据えの様子です。このテープも必要な場所に必要な加減で据えていきます。接着ではなく、糸で薄くかがって留めていきます。
制作途中で何度もアイロンを使って形作っていきます。このアイロンワークがとても重要です。縫い目ではない場所にシルエットを作っていきます。
肩入れの作業はジャケット作りでとても大事な工程です。このジャケットはコンケーブショルダーなので、この肩ぐせの処理が大きくなります。芯作りですでに確保していた肩ぐせの形に馴染むように表地を変形していきます。芯にはダーツが入っていますが、表地には切り替えがないので、アイロンで布を変形させて馴染ませるのです。
今年も主に動画撮影が多かったので、詳しくはインスタを見ていただけるとより雰囲気がわかると思います。https://www.instagram.com/studiokakita/
次回は修了式の様子をご紹介します。現時点で2025年度のジャケット講習は満席ですが、パンツ、シャツ、ベスト講習についてはまだ空きがございます。受講に興味のある方は是非お問い合わせください。自分で一着仕立てることで、服作りについて学ぶことはとても多いです。是非ご検討ください。