Post

前端縫い

本日は身返しと前身頃の縫い合わせ、前端縫いの様子をご紹介します。写真は前端の縫い代を割っているところです。このように7mmぐらいに切り揃えてからアイロンを使って、しっかり割ります。

前端の裾側など、アイロン台が入らない箇所は、このように一旦キセをかけて平らなところで割ります。しっかり割ったあと、片側の縫い代を2-3mm多く切り込み、縫い代に段差をつけます。前端テープと合わせて段差がつくことにより、前端がより薄くシャープに仕上がります。

工程が前後しますが、身返しについて少し説明します。

基本的に身返しのラペル端部分は地の目を通します。ほとんどまっすぐのラペル端の場合は全て地の目を通しますが、カーブがきつい場合は上側2/3程度までは通します。写真のようにあらかじめクセをとってカーブを作っておきます。前身頃に合わせてなじみを確認します。

2枚合わせて、両面からしっかり形作ります。

身返しがついて、ようやく前身頃が完成です。これでちょうど半分程度の工程が済みました。

Studio Kakitaではジャケット、パンツ、シャツ講習を行なっております。それぞれ少人数制でクチュールテクニックに主眼を置いた講習です。興味がある方はぜひお問い合わせください。