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衿作り

2022年の講習の振り返りです。今回は上衿作りをご紹介します。向かって右側赤い方は地衿です。麻芯とカラークロスがハ刺しで据えられています。麻芯もカラークロスもバイアスなので、アイロンで簡単にこのように形作ることができます。一方、向かって左側の表地は、横地が通っています。写真ではクセ取りが終わった様で、右側の地衿と同じ形状になっています。実際やってみると分かりますが、これはなかなか難しい作業です。

まずはこのように地衿を基準に粗裁ちします。衿つけ側を多く残しすぎるとよりクセ取りしにくくなるので、割と攻めます。向かって右側、衿の端側は予め折ってしつけで止めておきます。ここが横地が通っています。

このようにアイロンを使って少しずつ整形していきます。

かなり激しく生地が伸ばされているのがわかると思います。動きやすい生地でないと難しい作業です。既成服ではこの部分は返り線から0.5から0.8cm程度で切り替えますよね。

このくらい、返り線と両端に差寸が出る必要があります。あとは地衿を上衿に据えていきます。

この後しつけ糸で返り分のゆとりを考慮しながら留めていき、最終的に身頃に縫い付けます。衿は目立つ部分なので柄がある場合などは特に気を使うところです。それでは駆け足ですが次回は修了式の風景をご紹介します。

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