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芯づくり

毛芯の設計です。毛芯は台芯、バス芯(胸増芯)、白バス芯(肩増芯)、そしてフェルトの4枚構成です。それぞれにダーツを取って重ね合わせ八刺しで留めるわけですが。表地よりも多めのダーツを取ること、さらに内側に来る芯の分量を多めにすることがポイントです。内側に来るものは構造的には内回りになるので、分量が少なめで良さそうなものですが、それでは表にハリが出ません。内側から外に向かってハリを出すようにするために八刺しの時に内側に外回りをつけて留めるのです。

肩ぐせをとるための切り開きもポイントです。この部分をしっかり取っておくと出来上がりの着心地が非常に良くなります。

プレスでしっかり馴染ませて芯を仕上げます。写真にちらっと写っているのはチーズボードというテイラー専用の道具です。しっかり重みのある木で作られています。プレスや縫製で非常に役に立つ道具です。

この芯に前身頃と細腹を縫い付けたパーツを据えていきます。なので、前身頃のダーツ縫い、前脇縫いを終わらせて、アイロンワークを加えて形を整えておきます。

次回は芯据えの様子をご紹介する予定です。お楽しみに。